マタハラ問題 小酒部 さやか 著


JALはもうこれ以上恥をさらさないでほしい

 マタハラ問題 小酒部 さやか 著

 古い話ですが、会社に入社して2〜3年後事務職で同期入社の女性が月に2日間定期的に休むことに気が付きました。有給で勉強でもしているのか?と聞いた記憶があります。彼女はあいまいな返事をしてその話題は終わりました。後で生理休暇だったと知ったのは労働組合の役員になり労使協定で生理休暇が取れることを知ったからです。無知な私は「女性は男より多く休めていいなあ」と当時思ったものです。

 その後、私は結婚して子供が生まれ1人目までは共働きでしたが2人目が生まれると共働きは困難になり妻は退職しました。バブル前はそれが普通の暮らしだったように思います。しかし、今のリストラ全盛、実力主義の台頭、非正規労働者4割の社会では、特に働く女性の厳しさが増しています。本書は、その厳しい現場で先頭に立って闘っている現実が描かれています。契約社員で出産をめぐり激しい退職勧告をうけて裁判で闘います。本書の194ページには「マタハラで闘う航空会社の客室乗務員である、神野知子さん」の記述もあります。妊娠中に地上勤務の就労を拒否されて無給休暇を命令されたのはマタハラだと現在裁判で闘っています。JALも以前は、客室乗務員の地上勤務の受け皿の事務職場はどこにもあり、私の職場にも入れ替わりで数か月ごとに、客室乗務員の妊婦が見えました。赤ちゃんが生まれるとみんなで祝福して「元気でまた飛んでね」と励ましたものです。みんなが元気で働ける職場にしたいものです。