意見 100501


2010年5月1 日|
意見・航空労組連絡会

「『双発機による長距離進出運航実施承認審査基準』等の一部改正について」<航空連の意見>


以下の点について十分な検討が必要と考えます

 航空局は「『双発機による長距離進出運航実施承認審査基準』等の一部改正について」の意見募集(パブリックコメント、期間4月2日〜5月1日)を行いました。航空連は、現行の双発機で発生しているトラブルなどを基に、安全基準の更なる緩和は問題があるとの意見を提出しました。


今回の改正は、航空各社が導入を計画しているボーイング787型機に対応したものです。局は現行双発機が「その能力の範囲内で支障なく長距離進出運航が行われている」とし「今後さらに高い能力の新型式機であるボーイング式787系列型が我が国に導入される予定であり、高い能力が活用される環境を整備する必要がある」と、改正理由を述べています。


■主な改正内容は


長距離進出運航に係る米国の連邦航空規則(FAR)及びアドバイザリー・サーキュラー(3発以上の航空機に対する長距離進出運航及び極地運航に係る要件を除く)に準拠し、以下の事項を含む改正を行います。


・ 承認される長距離進出運航の一発動機不作動時の最大飛行時間を207分から240分超へ拡大。


・ 180分を超える長距離進出運航において、承認の対象飛行機をボーイング式777系列型に限定しない。


・ 出発前点検項目として、発動機及び補助動力装置の滑油量及び滑油消費率を追加。




■航空連の意見


1. B777 は設計段階からETOPS 対象機として認可されているが、発動機トラブルが続いている。また離陸滑走中の発動機故障が報告されている。


発動機の停止率についてこれまでのDATA を公開するとともに、DATA は


特定の条件下のみではなく、あらゆる状況下における発動機の停止事例を精査すべきである。


2.発動機が停止した後の240 分の飛行(180 分、207 分も同様)は緊急状態において乗員が能力を維持できる限界についての考慮が不十分である。機材不具合が及ぼすワークロード増、オペレーションの複雑化、乗員への身体影響に考慮した設計がされているとしているが、緊急状態下かつ長時間飛行、不慣れな空港へのダイバージョンなど乗員の受ける心的ストレスが引き起こす


以上